ここ最近、2~3歳のお子さんの保護者の方向けにお話し会をする機会に恵まれました。
そこで毎回質問を頂くのは
「発音がはっきりしないので心配で・・・」という内容のもの。
ある程度話せるようになると気になってきてしまいますね。
そこで、今回は発音についてまず知って欲しいことをお伝えします。
それは、【発音にも発達の順序がある】ということ!!
首のすわりが3~4か月で、おすわりが6~8か月頃で・・・といったように
運動発達にもだいたいの発達順序があるのはよく耳にするかと思います。
それと同じように、発音の獲得にも順序やだいたいの獲得時期の目安があります。
発音の発達順序が少し頭にあるだけで、
この年齢ならまだ言えなくても大丈夫だと思えたり、
そろそろ専門家に一度相談してみようかと考えたり、など
見通しをもつことができるようになります。
見通しを持てると余計な不安や心配は少なくなります。
・・・ということで、
過去の定型発達のお子さんの研究を複数読み、
私なり発音の発達順序についてまとめたものがこちらです⇩

研究者によって調査結果にバラつきはありますが、 ・パ行やバ行、マ行、タ行などは比較的早く言えるようになる。 ・サ行、ラ行、ツ、ズ、が90%の子どもで正しく構音されるのは5~6歳代である。 という部分は一致しているところです。 |
これはあくまで目安です。
もちろん、3~4歳でほとんどの発音がきれいにできるお子さんもいますし、
小学生でもうまく発音できない音があるお子さんもいます。
大事なのは、
はなしはじめてまだ数年のお子さんが、すぐにすべての音がきれいに言えるわけではないですよ
ということです。
3~4歳のお子さんが「さかな」を「たかな」「ちゃかな」「しゃかな」と言っていても
問題ないです。
焦らずに、たくさんお話してくれるのを楽しく聞いてください♬
合わせて、お子さんの話すことばの発音が間違っているときは言い直しをさせるのではなく、
正しい発音をさりげなく聞かせるようにしてみてください。
例えば、「みて、ちゃかな!」とお子さんが言った場合は
「ほんとだ!さかなだ!」と答える感じです。
こどもは良いこともそうでないことも身近な人のまねをよくします。
正しい音も聞いて真似して覚えていきますので、大人も正しく伝えていきたいですね。
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