うちは柴犬を飼っています。
←たろうさん(5歳)。 今年の入学式は桜満開でしたね🌸
春の心地よい気候に誘われて、お休みの今日はのんびりお散歩を楽しみました♪
近所の園児さんも、公園で思い思いに遊んでいて微笑ましい雰囲気でした~(*^^*)
そんな中、保育士さんと2歳前後のお子さんとのこんなやり取りがあったので紹介しますね。
これだけ丁寧に対応してもらうとこどもも大満足ですよね♬
時間にすれば1分程度の何気ない日常の一コマですが、
実はことばをはぐくむために大切な要素がたくさん盛り込まれています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ことばを教えるために、ことばを聞かせることは必要なことです。
でも、やみくもに話しかけたり、しゃべり続けたりするのは違います。
動物園で檻のすみっこで寝ているサイをお母さんが必死になって
「○○ちゃん、見て!サイ!大きいね。ほら、あそこ!違う、そっちじゃなくて。動かないね。 大きいサイ。わかる?」
と声をかけますが、こどもは動かないサイには全く興味はなく、
近くのゾウの等身大の置物に夢中でした(;^_^A
気持ちはと~ってもわかります!
せっかく動物園に来たんだし、少しでも動物を見て欲しいという気持ちで
こどもの注意を動物へ向けようと頑張りますよね。私もです( ゚Д゚)
ただ、ことばをはぐくむ上で近道なのは、
こどもの興味に合わせて話しかけることです。
先ほどの保育士さんは、こどもが犬に興味を持ったことがわかると、
こどもが指差して見つけたものを言語化する(わんわん、いたね)、
”まだ見てるよ”とアピールするこどもに、追加情報を与える(かわいいね、黒いね)、
”いなくなっちゃう?”というこどもの気持ちを代弁する(見えなくなった、バイバイ)、
といったように、こどもの興味や気持ちに合わせて実に適切にことばかけをしていますね。
ことばかけの良い見本にしてください♬
犬を見つけて指さしたこどもに
「あ、わんわんだね、わんわんいたね。わんわん。わんわん。あれ?この前言ってたのに。言ってごらん。わんわん。わ、ん、わ、ん。」
と声をかけたとします。
犬を見つけたこどもの気持ちは置き去りになっていて、
「わんわん」と言わせる方向へ話が変わってしまったのがわかりますか?
ことばを覚えて欲しい気持ち、言って欲しい気持ち、
一度言えたことばをもう一度言って欲しい気持ち、よ~くわかります!!
でも、これを繰り返していると、「わんわん」とは言っても、
それ以上先の自分の伝えたいことを言おうとは思えなくなってしまうかもしれません。
誰かに何かを伝えたい気持ちがなくなると、そもそもことばを使って話そうとしません。
こどもの気持ちに寄り添って、ことばを選ぶようにしてみてください(^^♪
自分の話し方のクセはご存知でしょうか?
早口な人、「え~」と言ってから話始める人、擬音語が多い人、などなど
人によって話し方は違います。
クセは人間味があって、とても良いものです。
ただ、こどもへの声かけのときは
”ゆっくり” ”その子に合ったことばを選んで”欲しいです。
「わんわん」でわかる子もいれば、「いぬ」でわかる子もいます。
「大きくて黒い犬がいなくなったね」でわかる子もいれば、
「大きいね~。黒いね~。わんわん、バイバイ~。」でわかる子もいます。
どのことばを、どのようにつなげて使えばいいのか、
そのときのその子の段階に合わせた声かけをしたいものです。
早口の方は、是非、こどもに話しかけるときだけは”ゆっくり”を意識してみてください。
保育士さんとこどもの何気ないやり取りを深堀した今回のブログ。
なかなか実践は難しいかもしれません。
何にも興味を示さない子もいますし、興味が極端に狭い子もいます。
こどもの表情が緩んだとき、何気なく鼻歌が出たとき、に
「気分良いのね~」と声をかけてみるだけでも良いですよ。
もちろん、何もできなくても構いません。
でも効率的で豊かな声かけの方法を知っていてやらないのと、知らないまま過ごすのは違います。
意識するだけで、いつの間にか上手な声かけができるようになってきますよ。
ねらいをもって、豊かなことばのシャワーを浴びせましょう♬
コメント